古本屋巡り必携のガイドとして’77年初版から’01年21世紀版まで好評を博した『全国古本屋地図』が品切となって7年。本の世界も古本屋の状況も大きく変わり、従来の散歩風案内では時代に合わなくなってしまった。それでも新版への要望は根強く、今も問合せが絶えない。古本も古本屋もネットで容易に検索できる現在だが、必要最小限の情報をハンディに纏めた名簿なら便利だろうと、新たに『古本屋名簿―古通手帖』を企画した。東京古書組合TKI運営部の協力もいただいての発進だ。
まず「日本の古本屋」加盟860店にメールで問合せ。配信後9分で戻ってきたとらや書店を第1号に、当日中に130件、1週間で350件の返信がきた。対応の素早さに驚く。返信内容も概ね丁寧で好意的、掲載拒否は数件しかない。ネット販売専門の若いお店も積極的に情報を寄せてくれる。紙の名簿に対してこんなに反応が良いとは正直予想外だった。ただ非常に困ったのは、店名記載のない返信メールが結構あったこと。アドレス中の英字から店名や店主名を推理するしかない。これではお客も困るだろう。発信人情報は必ず記載すべきと思う(もっとも客側にも名無しは多いようだが)。
次は各地組合に伺ったデータをもとに個々の店へ詳細確認FAXを送る。こちらも2時間後から続々と回答が届いてきている。だが、“宛先無応答”で戻ってくるケースも多い。電話との共用でなくFAX専用番号でも通じないのはなぜか。注文を逃さないよう、改善策を講じた方がよいのではないだろうか。
こうして編集中にも移転予定で〆切延期希望の店が複数ある。掲載を望む声は本当に嬉しい。名簿作りは時間との勝負。この後は電話確認作業も控えている。「完成が楽しみ」と書き添えてくれた沢山の声を励みに、堆積したFAXの山と格闘する毎日である。(折付)

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日本全国約2750軒の古本屋を、わかりやすく紹介したガイドブック。
各県市町村ごとに一軒一軒、店の特徴、道順、営業時間、定休日、取り扱い種目などを解説しています。主要都市地域の案内地図104図入り。
東京都および京阪神の分野別古書店一覧、古書目録発行店一覧、古書即売会一覧、文学記念館一覧など付録も充実。
明治大正昭和小説本人気番付・詩書人気番付に加え、今回新たに、少年少女小説戦後マンガ人気番付・日本古典SF番付も収載いたしました。
掲載全店のTEL・FAX・住所録をかねた店名索引付。
古本屋ホームページ一覧を拡大させ、400件以上を収録しました。
古書店探訪、古本収集には欠かせない一冊です。
B6判・480ページ・2100円(税込)〒310円
1977年の初版以来、ほぼ毎年改定を重ねているロングセラーです。毎回各地の古書組合さんにご協力いただき、個別にアンケートはがきを送ったり、愛読者の方々から情報を寄せていただいたりしながら半年以上かけて編集をしています。
今回も最初にアンケートをお送りしてから1年ほどかかってしまい、お待ちいただいたお客様方にご迷惑をおかけ致しました。
出来上がった直後に移転情報が入ったり、結構動きは大きく追いつけない部分も少しずつ出てきます。刊行後にわかった移動については地図訂正情報をご覧ください。