ニューフェイス(新規開店)情報

仙台にできた新しい”店”2軒◇
◇原発事故避難から帰還した岡田書店

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copyright:(K) 日本古書通信社


震災で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

私の故郷は福島です。
東日本大震災から5年が経ちましたが、自然の脅威に加え、取り返しのつかない人災である原発事故の影響で、故郷にはどんよりとした雲がかかったままです。
人の営みがいかに小さなものかとあらためて思います。

どうか一日も早く、安心して暮らせる生活が戻りますよう。
そして書物をゆったり味わえる日が少しでも早く訪れますように。

2011年、震災から3週間後に福島を訪れてから、毎年、被災地の古書店を訪ねてお話を伺い、業界の状況をお伝えしています。
2011年5月号では福島県の古書ふみくら・岡田書店さんのお話を中心に、「東日本大震災と古書店」レポートをまとめました。
6月号では、いわきのじゃんがら堂さんと仙台の火星の庭さんの報告を掲載。

2012年は5月,6月号の2カ月にわたり、震災後1年レポートを掲載!
5月号では、いわき市の現状を中心に取材、6月号では再びふみくら・岡田書店さんのお話と仙台の古書市場の様子をお伝えしました。

2013年は2年経ち、復興に向かう業界の動きをお伝えしています。
原発事故の影響でもっとも復旧・復興が難しいと思われる福島県の古書業界の現状と、被災地を含む広範囲な連携として業界からも注目を集める「つちうら古書倶楽部」の取り組みを中心にレポートしました。
取材の移動途中でも、美しい景色のなかに、行き場の定まらない黒い袋が目につきました。
岡田書店さんの3回目のお話を伺うと、国や自治体や東電の取り組みが遅々として進まず、”普通の暮らし”を取り戻せない現実がよくわかります。それでも、生活者としては厳しい覚悟を強いられる一方、古書店としての仕事は仲間に助けられながら前向きに努力されています。
また、昨秋、須賀川の古書ふみくらさんが、そして今春、相馬の書林堂さんがそれぞれ店舗を再建されました。
そこには”地域とつながる”ことを大切に思う強い気持ちがあります。
土浦市に開店した大きな常設古書モール「つちうら古書倶楽部」は、地方都市が寂れ、地方の古書店が厳しさを増す中、仲間と共に地域の活性化を目指す取り組みです。(5月号に開店初日の座談会を収録)仲間とつながり、地域とつながる、古書店のこんな動きの中にこそ、地域に根差した復興の道がみえてくるのではないでしょうか。

2014年は、3月号に赤坂憲雄氏に「震災・文化・復興」と題する遠野文化研究センターの取り組みを語っていただき、5月号では福島の博物館の取り組みと古書店の現状や市場リポートなどもお伝えしています。

阪神淡路大震災から20年が経ち、東日本大震災から4年が過ぎた2015年は、古書業界はどのように復旧、復興してきたのか、それぞれの地域の古書店主の方々にお話をうかがいました。本をとりまく環境も激変、街の古本屋さんが減る中で、どう頑張っているのか、兵庫古書組合の理事長あかつき書房主や福島の古書てんとうふ主、仙台の昭文堂書店主や火星の庭主はじめ皆さんのお話をおききください。
東日本大震災から5年が過ぎた2016年は、津波被害から再建していまだ仮設店舗で頑張っている気仙沼の唯書館さんと、原発事故からの帰還をはたした楢葉町の岡田書店さんを中心にルポ。加えて東北被災地読者の方々の現状報告を寄せて頂きました!5月号を編集中に、熊本地震が発生、心も揺れましたが、震災からの復旧・復興には共通する問題があるはず。
また、東日本大震災特有の問題から眼を背けてはならないとも思います。

熊本地震から1年、東日本大震災から6年が過ぎた今年2017年。
着実に復興への歩みをすすめている熊本にくらべ、地縁を根底から断ち切られた東北被災地は、なかなか震災前の「日常」を取り戻せずにいるようです。
本の世界の「日常」は、震災前、震災直後、そして今と、どのように変化してきているのでしょうか。
せんだいメディアテーク内ミュージアムショップ・カネイリの菅原氏と古書店bookcafe火星の庭の前野氏にお話を伺いました。
また、5年半ぶりに復活したイービーンズ古書即売会や、新しい古書店の誕生など、東北被災地ならではの「本屋のある街」つくりへの動きを紹介します。


微力ながら、せめて記録して伝えることを大事にしてゆきたいと思います。
(K)


夏休みにはいりましたね。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

スマホもいいけど、本もいいものですよ♪
ぜひ、いろいろな本屋さん、古書展を歩いて、心の糧をGETしてください。
5月号では、東北被災地に生れた新しい古書店を紹介しています。

各地で開かれる即売会も、お店とは違った楽しみがあります。
古書通信6月号には2017年夏の即売会情報をまとめて掲載しています。

全国各地の古本屋さんを調べるには、「古本屋名簿―古通手帖2011」をヒントにしてください。
付録の全国古書即売展ガイドも使えますよ!

みなさまに本との素敵な出会いがありますように!


神保町をはじめて歩く方におすすめなのは、一丁目にある「本と街の案内所」
もちろん探求書の検索もしてくれますが、とにかくどこをどう歩けばどんな本屋があるの?とか、お昼はどこでたべたらいいかしら?という全くのビギナーにとっても優しい場所なのです。
案内所はどなたでも無料で利用できます!
古書店主たち自身による「神保町公式ガイドブック」も好評です。

BOOKTOWN じんぼう http://jimbou.info/ でも、”本の街”を覗いてみてくださいね。


◆仙台の新しい”店”2軒・・・詳しくは2017年5月号をご覧下さい♪

◇古書水の森◇


仙台市青葉区五橋2−5−6
営業は毎週土曜日13時〜19時
美術系を中心に70年代マンガや音楽など

◇ブックカフェ・メアリーコリン◇


仙台市宮城野区小田原1−9−28
営業は11時〜19時、火曜・水曜定休
カフェのある絵本屋(古書と新刊)


岡田書店◆―原発事故からの帰還

★福島第一原発の事故で全町避難を余儀なくされていた、楢葉町の岡田書店の三代目・悠氏が、昨秋、町へ帰還、店舗を開きました。
避難指示は九月に解除されましたが、
生活のための施設は揃わず、一応〈除染〉が済んだとはいえ放射線への不安も残るなか、町にもどった住民はわずか6%、しかもその多くは高齢者。
そんな中、なぜ楢葉に店を?
震災からちょうど5年後の3月11日、小雪舞う楢葉町の岡田書店さんを訪ねました。

いわきまでは常磐線の特急に乗れば東京から二時間。
しかし、お店の最寄駅である常磐線木戸駅までは、本数が少なく乗り換え連絡も悪いので、いわき駅から車で6号線を北上します。
(実は岡田書店二代目ご夫婦が駅まで迎えにきてくださいました)
行きかう車は復旧作業か除染作業か、ほとんどダンプばかり。
こうした作業員の方々の数は厖大で、6号線沿いのラブホテルまでが作業員の宿舎と化している状況だとか・・・。

いわき駅から40〜50分、双葉警察臨時庁舎(もと道の駅ならは)を過ぎて少し行くと左側に「古本」ののぼりがはためいています。
屋根瓦にはまだ震災時のビニールシートが被っている家の、10条畳ほどのスペースの部屋に、郷土史誌はじめ、絶版漫画からコンビニコミック、音楽雑誌などがきれいに陳列されています。
まだお若い三代目・悠氏にお話をうかがいました。




「まずは、住めるなら楢葉に住もう、そして住むなら店も開こうと思ったのです。
〈除染〉が終わり、この家の周りの放射線量は、いわきのアパートと変わらないくらいになりました。
震災三ヶ月前に建てたばかりだった兄の家を譲り受け、隣の父の家を店にすることにして、解除がみえた昨年の夏ごろから準備して、手作りの棚と本を並べて、9月28日に開店しました。
最初は殆どお客さんがきませんでしたが、地元紙と地元TVに紹介されて徐々に店が知られてきたのかなと感じています。
最近は作業員の方も増えて、バン一台に数人が乗り込んできて、手軽な漫画や雑誌を買っていかれます。
いわきまでいかないと本屋はありませんし、コンビニより安く手軽な読物を買えるとわかったのかもしれません。
一方で毎月必ず来てくれるマニアの方も何人か出来ました。
自分が売りたくて力を入れているものが認知されると嬉しいですね!
好きなものの価値を共感して頂けたとき、古本屋でよかったと思いますよ。
震災で帰れなくなった故郷に関わる本を探しに来る方もいらして、やはり楢葉の本屋として、この辺りの郷土史誌関連をそろえていきたいと実感します。
父がいわき市平中神谷にあった店を閉めて催事に特化したのですが、その頃のお客さんが懐かしがって訪ねてきてくれるのも有難いです」

―まだ帰還率は6%とか。みなさん帰ってくるでしょうか?

「うーん、半分ぐらい戻ればいいかなと。
みなさん、それぞれの事情で戻りたくても戻れない方もいらっしゃいますから。
楢葉町の中でも、温度差があって、いわきに近い木戸地区は比較的帰ってきた方が多いのですが、原発に近い竜田地区は本当に少ない。
うちの周りは帰ってきた方々が集まっているので、防犯上も比較的安心なのですが・・・。
僕ら夫婦は、線量をあまり気にしていませんが、でもやはり水だけは怖いので、風呂と洗濯は仕方なく水道水ですが、飲料水と料理用はミネラルウオーターを買っています(※注:町の水源である木戸ダムの底からセシウムが検出されている) 。
こんなに水を消費するものかと驚くほどですよ。」

「実はこの店は震災時のダメージがひどく、あと半年ほどで解体しなければなりません。裏の納屋がこの倍くらいの広さがあって作りもしっかりしているので、そこに店を移すつもりです。
本ももちろん増やしますが、ちょっとお茶くらい飲めるスペースを確保して、地元の方々が立ち寄ってほっとできる場所にできればと考えています」

もともとこの地では、悠氏の祖母が雑貨屋を営み、近所の人々との交流の場でもあったといいます。
悠氏も開店当初は意識されなかったようですが、この半年間で地域の方々とのつながりが深まるにつれ、古本屋として自分に何が出来るかと考えたとき、並べる品は違っても祖母のお店と同じような方向性が見えたのでしょう。

二代目・共一氏も、心配しつつ出来る限りバックアップしてゆくと仰います。
岡田書店の看板を受け継ぐ三代目のこのチャレンジを単なる美談にしてはなりません。
お店から車で少し行くと、除染廃棄物が詰まったフレコンバッグが山積みのまま。
国道6号線は一昨年〈開通〉しましたが、双葉〜富岡間は線量が高く、今もバイクでは通れません。
一日二往復の途中下車できないバスに乗って通ってきましたが、車内の線量計の数字に、車外はいかにと怖さを感じました。
そんな風景が改善されない限り、読書を心から楽しめる日々は戻らないでしょう。
現場で作業にたずさわる方々には感謝の念でいっぱいですが、まだまだ〈復興〉は途上。
東北被災地に暮らす「古書通信」読者の方々からも、厳しい実感が寄せられました。
(「古書通信5月号本誌参照→ご注文はこちらまで)

チャレンジする若い力にエールをおくりつつ、私達も考え、伝え続けなくてはと思った2016・3・11でした。【文責:折付】

★岡田書店


古書てんとうふ◆移転のお知らせ

★福島県郡山市の古書てんとうふさんが、2015年4月、文化通りのお店を閉め、移転されます。
移転の経緯を伺いました。

「同じ郡山市内の自宅は建てた時から、いずれ店を兼ねてと考え、倉庫も併設してスペースは確保してありました。
ところが震災と原発事故で売上はめちゃくちゃ落ち込み、自分自身も打ちのめされました。
リベンジするまで、この店(池ノ台店)をやめるわけにはいかなかったのです。
なんとか仕入で生き返ったので、今回移転を決めました。
物量的には少し減りますが、郷土史、教育・教科書関連を中心に、小説以外の全ジャンルを扱います。
バックストックがしっかりしていれば、どこでもできますからね。

震災以来ストップしていた自家目録も、久しぶりに発行しました。(32号)
珍しい香山滋の本が載っていると話題にもなりましたよ。
今後は年に2回発行が目標です。

ネットの利便性を生かしつつ、目録と店と催事と、まだまだ定年を決めずにがんばりますよ」
と、非常に前向きな移転宣言です。

移転先=新店舗
〒963−0111 郡山市安積町荒井字柴宮29−7
TEL024−947−1466


はじめは来春ころまで店を休んでネットと通販でとお考えだったそうだが、お客さんからの要望が大きく、7月1日(水曜)オープンとのこと。
その後は、木曜・金曜・土曜の週三日営業になります。

新店舗紹介はまたあらためて♪


つちうら古書倶楽部(土浦市)

2013年5月号本誌でご紹介した、大型常設古書モール=つちうら古書倶楽部さんが開店1年を迎えました
開店1周年記念の大古本まつりに合わせて、4月半ば、土浦を再訪しました。

被災地を含む広範な地域の古書店が連携した新たかたちであり、茨城古書業界の復興の象徴ともいうべき、つちうら古書倶楽部が開店したのは昨年3月31日。
みんなが集まって「古書」をあつかう本屋ができないかとずっと考えていたという、れんが堂主のよびかけに仲間が集結。
250坪30万冊の大型古書モールの誕生とあって、大手マスコミにも取り上げられ、初日の盛況ぶりはNHKの記者も驚くほど。
買い物かごも足りなくなり、レジも長蛇の列。
平台5台をひとつの島として、常設店舗22店の島に加え、催事用の店の島が並び、全部で平台220台は壮観。
その間に人が埋まっているような状況でした。
(詳しくは昨年5月号をご覧ください)

さすがに開店当時の賑わいと比べれば落ち着いた感じですが、でも、第4回大古本まつりの最終日の日曜、今回の特集「乗り物あつまれ」目当てにやってきたと思われる熱心なファンが目立ちました。
特集関連の本やグッズはもちろんですが、いろいろな古本屋さんの多種多様な本が並んでいるので、ゆっくりたっぷり楽しめます。
通常は店舗のない、いわきの阿武隈書房さんや岡田書店さんの棚も常設ですから、ここに来ればみられます。
とにかく広いのでぐるっと一回りするにはけっこうな時間がかかるんですね。だからお客さんのお店にいる時間が長い。
そして開店当初から感じましたが、客層が広い。だいたい、古本屋さんや古書展は、おじさん〜おじいさんが圧倒的に多いのですが、若者や家族連れもとても多いのです。
小中学生が一人で本を探している姿など見ると、さすが地域に密着しているなと、ちょっと嬉しい気がします。

春と夏と秋と、年に3回開いている大古本まつりは、特集テーマにあわせて目録も発行しています。
今回は「乗り物あつまれ」でしたが、前回は「戦争・平和・オリンピック」。
今回の目録はなんと巻頭カラー!さすがインパクトがあります!


「つちうら」とひらがなにしたのは、れんが堂夫人。突っ走るご主人にブレーキをかけつつ家族で協力。
3月にはおひなさまを、5月にはこいのぼりを、と売り場に季節感を取り入れ、なごやかな空間作りもされています。

仲間とつながり、地域とつながる店「つちうら古書倶楽部」。ぜひゆっくり楽しんでみてください。
(K)

★つちうら古書倶楽部




書林堂(相馬市)

福島県相馬市の書林堂さんが、新店舗を再建されると伺い、なんとしてもこれは行かねば!と、取材のお願いをいたしました。

4月19日、寒さがもどり、風も強い日でしたが、晴れてはいましたので、冬装備で出発。
東北道を福島西ICでおり、115号線を東へ。
桜や桃の花のピンク色が美しい、のどかな山間の道なのですが、あちこちに黒い袋が積まれているのに心が痛みます。
(伊達の桃は風評被害から回復したのでしょうか)

相馬市に入ってからもしばらく山道が続き、街なかの書林堂さんまでは、ICから1時間以上かかりました。

中村城跡を左に見て、市役所を過ぎ、県道121号線を左折して少し行った左手、バス停傍に、新装なった書林堂さんがあります。
(本来なら、JR常磐線の相馬駅も近いのですが、震災後まだ復旧していません)

開店準備中で、まだ本を並べている最中のお忙しい中、時間を割いていただきました。

「今、脱原発の街頭PRから帰ってきたところです。
人口3万5千の市で400人が亡くなりました。震災一週間後に浜の方にいって愕然としました。
あったはずの集落が消えてしまっている。自然との共生なんて幻想だと思いましたよ。
仮設住宅などで人口は増えていますが、松川浦をはじめ、海のまちとしての復旧・復興はまだまだです。
震災前から商店街には元気がありませんでしたが、それに拍車がかかった状況です。
よく建て直すねと周りに言われましたよ。

もともと父は本郷で思想哲学中心の学術書を扱っていたのです。
戦後この地に来て街の本屋となりましたが、人口十万人いないと商売は厳しいとよく言っていました。

子供の頃いろいろ手伝わされたのはあまり楽しい思い出ではなく、反発を感じていた時期もありました。
でも、やはり父の背中をみていたのでしょうね。
新刊書店や図書館にない本、この地域にしかない本を掘り起こしてつないでいかなくてはと思うようになりました。
ネット販売もしていますが、それだけでは地域とのつながりが希薄なんですね。
小さくても地域に密着した店をと思っています。
営業時間もこれまでより延ばして、店売りに力をいれていきたいですね。」

JRだと、仙台から亘理まで南下した後、バスで相馬までということになり、陸の孤島状態だが、文化のバロメーターとして古書店の存在があるとの信念での再建。こころからエールをおくりたいと思います。(K)

書林堂



古書ふみくら須賀川店

★先日、被災地・福島県須賀川市で再建を果たした、古書ふみくらさんに伺ってきました。
伺ったのは11月23日(金曜・祝日)。
朝から東京は冷たい雨。
その前の週には向こうは小雪もちらついたというし・・・今回はオートバイではなく、新幹線でゆったり行くことにしました。

東京駅から東北新幹線で約1時間半、みちのくの玄関、新白河駅で在来線に乗り換えて約30分で須賀川駅に到着。
駅前の通りをまっすぐ南へ、須賀川橋を渡り、銀行やホテルが建ち並ぶ商店街=松明通りをトコトコ18分歩きます。
国道118号線との交差点を左折(この交差点角にあった新刊書店は残念ながら閉店、接骨院に変わっていました)。
右手に、新装なった古書ふみくら須賀川店。
3・11のあと、「危険」札を貼られて、ボロボロだったお店が、こんなに素敵に生まれ変わりました!

郵便受けのところのウインドウからは、「今月の特集コーナー」がのぞけます。
11月23日は、引札特集でした(毎月変わるお楽しみ♪)。
店の中から見るとこんな感じ↓

お店の中は天井までがっしりとつながった強固なながーい本棚がそそりたっています。
自由民権関連や軍事資料、郷土史料など中心の黒っぽい本がぎっしりで、見ごたえ十分。

交通便利とは言えない場所だから、お客様は多くはないけれど、でも、遠くから熱心なお客様が訪ねてくるのだそうです。
東京あたりから、軍事資料を集めている方々が連れだって来たり、満洲関係の資料をもとめて、韓国から訪ねてきたお客もいるのだとか。


ふみくらさんは、郡山にもお店があり、そちらはお母さんが切り盛りしています。
娘の奈見さんは、須賀川店再興をめざすお父さんの思いをくんで、一緒にこの新しいお店で頑張っています。

お父さんが目録を、奈見さんが店売りとネット販売(自店HPと日本の古本屋)というように仕事を分担し、東京古書会館の和洋会や、東武、西武の即売展には二人で共に協力して参加してきました(今は即売展はちょっとお休み中)。

人口7万人の須賀川市で、地元の新刊書店がなくなり、スーパーに付随したような本屋だけになってしまったと聞きました。
商店街も、震災で壊れた建物がなくなって、あちこち更地のままで淋しい感じは否めませんが、そんな中で、ふみくら須賀川店は、しゃんと背を伸ばして立っています。
これからも地元の文化を支え、本と人とをつないでいってほしいと思います。(K)

古書ふみくら須賀川店 〒962−0833 福島県須賀川市馬町1−3

※なお、ふみくら須賀川店は、「古書通信」11月号本誌(通巻1000号記念号)の「21世紀古書店の肖像」でもご紹介しています。




古書たなごころ 〒101−0051 千代田区神田神保町1−20−1F

※路地裏のアットホームなお店。気さくな店主が、気軽におしゃべりにも応じてくれます。是非お散歩コースに組み込んでみてください(K)


楽水書房 〒101−0051 千代田区神田神保町1−20−3

※ガラス張りで、外からでもきれいなお店の雰囲気はわかるかもしれませんが、是非、ドアを開けて店内ものぞいてみてください。思いがけない一冊との出会いがあるかもしれません。(K)


古書日月堂 〒107−0062 港区南青山6−1−6 パレス青山205号 


☆下記にご紹介した手塚書房さんが移転されました。


手塚書房 〒101−0051 千代田区神田神保町2−4 殖栗ビル2F→移転



古書りぶる・りべろ 〒101−0051 千代田区神田神保町1−42 村上ビル1F 


本誌は昨年7月号よりリニューアルしましたが、このところ、神保町でもリニューアルが相次いでいます。
象徴的な3店をご紹介いたしましょう。

神保町1丁目靖国通り沿いの山田書店美術部は、テナント(沙羅書房さん)の移転を機に、2006年にリニューアル。
8階建てのペンシルビルを建ててから、なんと30年ぶりのことです。

「荷風書誌」が飾られたお洒落なウインドウを眺めながら階段を上ると、黒を基調にきりっとしたスマートでシックな空間が広がります。
北斎120万円、ディック・ブルーナ10万円・・・版画・肉筆類がゆったりと展示されたギャラリー。
細かく分類され整理された128個のひきだしから、お客は自由に作品を取り出して、広げてじっくりと鑑賞することができます。

普通の画廊と違うのは、これらの作品の芯に必ず「本」があること!
扱う版画家や作家は、本の装丁や挿絵を手掛けるなど、何らかのかたちで本に関わっているのです。
ご主人はもともと装丁や挿絵にこだわりながら文学書を扱ってきましたが、だんだんと「絵」の方へシフト。
一時は完全に画廊にしようと考えられた時期もあったようですが、やはり「本」への思い入れは大きかったようです。
4階にBOOK ART山田書店として、資料的な美術書を揃えているのも、そんな「本」にこだわり続ける思いの表れでしょう。

こぎれいにして楽しんでもらう空間と、資料を探してもらう場とはっきり分けて、とにかくお洒落で見やすいお店をこころがけたそうです。
以前からのお客様の中には、山田書店とわからなくて入口で引き返してしまう方もいらしたとか(笑)。
でも、きれいになれば信用度も上がります。
売りにいらっしゃるお客様にとっても、高額商品でも売りやすくなるのでしょう。

きれいな状態を保つため、6階の倉庫はモノがたまって大変だとも伺いましたが、自分自身が居心地良い店なら、お客様もゆったり過ごせるはず。
大きなリニューアルは無理でも、品物はたとえ売れなくても定期的に入れ替えて、新しさを保ちたいとのこと。
再開発で神田村がなくなり、以前は感じられた人の息遣いがなくなってしまいさびしいが、なんとか「本の街」としての魅力をアピールしてゆきたいとおっしゃいます。

神保町2丁目、岩波アネックスビル2階の秦川堂書店は、この5月に新装オープン。
1977年に古書センターへ出店、1981年に岩波アネックスビルに移ってから、25年ぶりのリニューアルです。
隣に入ってらした山陽堂支店さんが引っ越したので、その後の場所を増床しました。

入口壁面の大きなウインドウには大きな日本地図・・・ここは、2、3週間でかけかえ、いつも新鮮な見せ場がつくられています。
京風の格子がなんともいえない風情を醸し出す店内は、25年前に入店した際のデザイナーが再び手がけたもの。
京のえはがき便利堂との調和も美しい、「和」の空間です。

17坪から27坪へと広がりましたが、本の量は増やさずに、データ化して倉庫に整理して、整然とした棚とゆったりと人が行き交える通路をとりました。
広々したカウンターは、大きな地図でも広げられる書見台でもあります。
グレード感漂う店内の雰囲気は、とりわけ外国人の方に人気とか。

東京関連資料、地方誌、鉄道関係、植民地関係など分類されたそれぞれの棚が、すべて「地図」とリンクし、お店の特色を作り上げています。
ネットでは広くPRしつつ、カタログも軽めのものと重い物の2本立てでお客のニーズをしっかりつかみます。
データは全部は見せずに引っ張る工夫を凝らし、できるだけ来店して実物をみていただきたいそうです。

以前のように、何があるかわからない店内に馴れたお客様は、すっきりしすぎて居づらい方もいらっしゃるようです。
わざわざ、整理中のごちゃごちゃした山のそばに寄ってくるお客様もいるそうですから。
でもゆったりした空間でお店番も楽になったと伺いました。
帳場から、格子窓を通してみる神保町風景もまた格別です。

★古書会館の裏手、小川町から神保町1丁目のすずらん通りへと3月に移転開店したのは、ボヘミアンズ・ギルド
新刊のふくろう書店隣のビルです。
1階は美術、デザイン、写真、建築、思想関係の画集や評論が充実。
2階は限定本、署名本、初版本などの希少なものに、自筆もの、版画類、美術品のギャラリー風。
小川町のお店もかなりオシャレなつくりでしたが、それが2倍の広さにスケールアップした感じです。

機能重視で、よいものに見えればOKという思想で、内装や什器にあまりお金をかけていないとおっしゃいますが、どうしてどうして。
とてもセンスの良いきれいなお店で、同業者からもきっとうらやましがられるのではないでしょうか?

これまで倉庫においてあった大きな画集なども極力出してきて”見せる”ようにしました。
階段部分も含め、壁面には50〜60枚の額が掛かり、お客様に”見ていただく”展示を一層強化しています。
一方で、小川町の店同様、”ゆったりとくつろぎながら見てください”という方針はそのまま。
テーブルにはかわいらしいコーヒーツリー。
お客は好きなコーヒーを選び100円で(原価サービス!)のんびりと本や美術品にひたることができます。

移転で人通りは10倍に、売上は5倍になったと伺いました。
小川町に出店した時にも「本の街」の力は感じたそうですが、今回それに加えて、小川町と神保町の100メートルの差=通りの力も痛感したそうです。
窓口としてのネットの活用も重視しながら、やはり本を求めて神保町を訪れるお客様へきちんと対応できるお店でありたいとのこと。

神保町では夕方6時半くらいで閉まるお店が多いのですが、ちょっと遅く7時半までの営業。
やわらかな温かいライトが夕闇に映えるお店です。

以上、3店の住所・連絡先などは以下の通り。
夏休みの神保町巡りにぜひどうぞ!

山田書店美術部 〒101−0051 千代田区神田神保町1−8 山田ビル

秦川堂書店 〒101−0051 千代田区神田神保町2−3 岩波アネックス2F

ボヘミアンズ・ギルド 〒101−0051 千代田区神田神保町1−1 木下ビル1・2F


☆神保町のすずらん通りにあった書肆アクセスが惜しまれながら閉店しました。
小社も大変お世話になっていましたが、このほどリニューアルした東京堂書店の3Fに、アクセスの精神を受け継ぐ「地方小リトルプレス」が新設されました。
地方・小出版流通センターの取扱い書籍に加え、ミニコミや同人誌も置くなど、アクセスの雰囲気復活?
アクセスの元店長・畠中さんにも会えます!
アクセスで扱っていた本の一部は、三省堂の4階の地域小出版流通センターコーナーでも買うことができます。


★BONDI BOOKS 〒101−0051千代田区神田神保町2−7−2F


★風月洞書店 〒101−0051 千代田区神田神保町1−15 清田ビル




このコーナーでは、気になるニューフェイスを適宜ご紹介してゆきます。
日本古書通信2006年2月号〜7月号では、これまでこのコーナーでご紹介してきた中の、神保町の古本屋さんをまとめて、ここ数年の動きをご覧いただこうと企画。営業時間などが変わったりもしていますし、改めて取材に伺い、確認させていただきました。神保町めぐりのお伴にして下さい。

皆様のお近くでおすすめの古本屋さんはありますか。お気に入りの本屋さんがありましたら是非教えて下さいませ。


文省堂書店 〒101−0051 千代田区神田神保町1−27 渡辺ビル1F


がらんどう 〒101−0051 千代田区神田神保町1−34 第一越路ビル


古書ビブリオ 〒101−0051 千代田区神田神保町1−25 叶ビル1F


北沢書店&ブックハウス神保町 〒101−0051 千代田区神田神保町2−5 1F=ブックハウス神保町 2F=北沢書店


番外編 複合型イベント的古書展3種ご案内

アンダーグラウンド・ブック・カフェ vol.6

印刷解体 vol.2

本のバザール vol.2


Dio カルチャービレッジ 〒101−0051 千代田区神田神保町1−13 神保町勝ビル1F・2F


BOOK DASH (ブックダッシュ) 〒101−0051 千代田区神田神保町1−25 神保町会館1F


トキヤ書店 〒101−0051 千代田区神田神保町1−5−1


<番外編>
池袋西口公園古本まつり

不忍ブックストリートの一箱古本市



心願社 〒101−0051 千代田区神田神保町1−44 駿河台ビル1F


神保町古書モール 〒101−0051 千代田区神田神保町1−1 三省堂第2アネックスビル5F


松村書店 〒101−0051 千代田区神田神保町1−11 佐藤ビル2F


かわほり堂 〒101−0064 千代田区猿楽町1−4−4 STビル102


KEIZO 〒101−0052 千代田区神田小川町3−16


ボヘミアンズ・ギルド(BOHEMIAN'S GUILD BY NATSUME−BOOKS)
 〒101−0052 千代田区神田小川町3−26 内田ビル1F


たにぐち書店 〒101−0051 千代田区神田神保町2−3 神田古書センター5F


三楽書房 〒169−0051 新宿区西早稲田3−21−2


澤口書店 〒101−0052 千代田区神田小川町1−6−21


古書山猫屋 〒101−0051 千代田区神田神保町1−20−3→移転


★かんけ書房 〒101−0051 千代田区神田神保町1−19→廃業


シド・アンド・ナンシー 〒101−0052 千代田区神田小川町3−26 内田ビル1F →移転


かげろう文庫 〒101−0052 千代田区神田小川町3−26−3 坂本ビル1F


古書すからべ 〒101−0064 千代田区猿楽町1−4−4 STビル1F

玉睛(きゅうせい) 〒101−0064 千代田区猿楽町1−4−4 STビル101

本当は「玉」ではなく、点が上の方に付く「きゅう」(玉を磨く人の意味)の字なのですが、漢字を表記できないのでご了承下さい。


東京古書会館 〒101−0052 千代田区神田小川町3−22


みずい版画 〒169−0051 新宿区西早稲田2−10−6


池宮書店 〒101−0051 千代田区神田神保町1−24 加藤KKビル1F


書林ふくろう 〒113−0033 文京区本郷6−17−4 津村ビル1F


くだん書房 〒101−0051 千代田区神田神保町1−34−26 第一越路ビル


喇嘛舎 〒101−0025 千代田区神田小川町3−16 池久ビル2F


五十嵐書店 〒169−0051 新宿区西早稲田3−20−1


古書 街の風 〒101−0003 千代田区一ツ橋2−6−12 上村ビル1・2F


このところ、神保町に進出していらしたのに撤退をされたお店がありますので、お知らせ致します。(場所は変わっても、営業は続けていらっしゃいます)

☆下井草書房神田支店 (千代田区猿楽町2−2−7 第2浦野ビル)閉店→ 東村山市本店で営業
☆コム書店 (千代田区三崎町2−21−10 渡辺ビル1F)閉店→ 船橋市中野木の事務所で営業
☆天狼書店 (千代田区神田神保町1−18−1)閉店→ 世田谷区三軒茶屋に事務所を開く予定


ブックパワーRBセカンド 〒101−0051 千代田区神田神保町1−7 日本文芸社ビル1F(菅村書店へ店名変更)


古書日月堂 〒107−0062 港区南青山6−1−6 パレス青山207号


 ★ギャラリー・古書肆アート2001/C 〒960−0702 福島県梁川町東大枝字北林正寺10−2(大枝小学校前)


魚山堂神保町店 〒101−0051 千代田区神田神保町2−14−6 谷地ビル2F


古本遥 〒176−0012 練馬区豊玉北5−24−21


十勝書房 〒101−0051 千代田区神田神保町1−22 NTビル1F


古本三弓 〒101−0052 千代田区神田小川町3−20 稗田ビル2F


番外編・女性古書店主たちのつくる棚 


キントト文庫 〒101―0051 千代田区神田神保町1−19−1 藤本ビル2F


古書フジタカ 〒101―0051 千代田区神田神保町2−26 奥野かるた店2F→神保町1−54へ移転、店名も富士鷹屋と漢字になりました。


虔十書林 〒101―0052 千代田区神田小川町3−20 稗田ビル1F


ちいろば 〒101―0051 千代田区神田神保町1−41


大島書店 〒101―0051 千代田区神田神保町1−1 倉田ビル1F

 


ブックスクエア神田 〒101―0051 千代田区神田神保町2−5 開拓社ビル


R.S.BOOKS 〒104−0028 中央区八重洲2−1 八重洲地下街


★書肆 埋れ木 〒101-0051 千代田区神田神保町1−20−3→閉店しました


みはる書房 〒101‐0051千代田区神田神保町1−20小川ビル2F

心願社 〒101‐0051千代田区神田神保町2−12三宅ビル3F

矢野書房 〒530-0041大阪市北区天神橋3−6−14

羊頭書房 〒101-0051千代田区神田神保町1−25神保町会館1F

鳥海書房 〒101-0051千代田区神田神保町2−11 さくら通り

海坂書房 〒101-0051千代田区神田神保町1−42

コム書店 〒101-0061千代田区三崎町2−21−10渡辺ビル1F→移転

ブンケンロックサイド 〒101-0051千代田区神田神保町2−3

ゴルドーニGOLDONI 〒101-0051千代田区神田神保町1−18

★通志堂書店 〒101-0051千代田区神田神保町3−2阿久沢ビル1F

各店それぞれ特徴のある面白いお店です。一度訪ねてみてください。(K)

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